卒論修論博論タイトル一覧
蔵田が北海道大学着任後に指導した学生が書いた卒業論文・修士論文・博士論文のタイトルは以下のとおりです。
応用倫理(生命倫理・環境倫理・科学技術倫理・動物倫理・死刑存廃論・情報倫理・企業倫理・ロボット倫理・農業倫理・スポーツ倫理・報道倫理等)、現代規範倫理学(義務論等)、分析実存主義(「人生の意味」、反出生主義、死の形而上学等)、現代英語圏の倫理学(ロールズ、ヘア、セン、ヌスバウム、ノージック、ナラティブ、プラグマティズムなど)、メタ倫理学(ブラックバーン、コーネル・リアリズム、ムーア、進化倫理学、モラル・ラックなど)、倫理学史(カント、ミル、アダム・スミス)、哲学史(キリスト教思想、トマス、ドイツ観念論[フィヒテ、シェリング、ヘーゲル]、マルクス、実存主義[キェルケゴール、ニーチェ]、イギリス観念論等)、ジェンダー論(バトラー等)、社会思想(ルカーチ等)、政治哲学(共同体主義・多文化主義・民主主義論)などに関する論文の指導をしています。
(卒論等の年は「年度」で表記)
○卒業論文
2022
ケイパビリティ達成のための効果的利他主義
初期Hare指令主義における道徳文の真理性について―普遍的指令を遂行するための適切性条件の検討―
反省的判断力を介した自然美の形式的合目的性
カント自由論の源泉への接近―二世界論 に関する考察
2021
ストリートの進化論的暴露論証とその回避についてー追跡説の擁護可能性の検討-
『ドイツ国民に告ぐ』における「祖国愛」と「自由」概念はいかにして両立するのか
被害者実名報道をめぐる報道倫理とプライバシー権の問題――京アニ事件を中心に
シュレーダー=フレチェットのリスク論と社会的公正
ベネターの快楽と苦痛の非対称性理解に対するブーニン及びマグヌソンの批判の検討
2020
「差異」の承認 ―「上から」多様性を提唱することの問題点―
行為記述と非難―「嘘」の二面性と非難用語としての再定義
人生の無意味さを前提とした人生の意味の哲学の構築の必要性について
2019
安全性・公平性を満たすエンハンスメント技術はスポーツにおいてどのように受容されるべきか
カウンターカルチャーとしての舞台演劇の可能性と、その表現の自由について
環境倫理学の変遷と環境プラグマティズムの有用性
道具的合理性と整合性
自由意志と道徳的責任
ニュッサのグリゴリオスにおける救貧の思想とその枠組み
2018
自己決定という観点からの代理出産可否の検討
自律に関する考察-関係的自律の検討及び生命倫理学への接続-
表現の自由と「人権」
応報的正義の検討
2017
「デジタル世界」と「物理世界」との間における共存と摩擦
自己愛について
ロボットの道徳的行為者性について ―ロボット共生社会のあり方を考える―
2016
ヌスバウムとケイパビリティ・アプローチ ―知的障害者を事例として―
多文化主義をめぐる論争―ウィル・キムリッカの議論を中心に
世代間衡平性の問題と時間割引の擁護
David Benatarの反出生主義
剥奪説に関する考察と自殺問題
2015
終末期における患者への延命行為の差し控えや中止は倫理的に正当化されるか
QALYと医療資源配分に関する倫理的諸問題
民主主義社会における熟議の意味
『道徳の系譜学』におけるニーチェの道徳観について
2014
優生思想と出生前診断
中絶における所有と自己決定の概念
死刑を「決定すること」と「執行すること」-死刑存廃論の倫理学的枠組-
進化的利他性は「道徳」か?
2013
自殺の哲学的・社会的問題‐自殺はどのように認識されるべきか‐
生態系保全と野生動物の命
雇用の男女格差と結婚
ムーアによる「善」の探求
カントにおける義務の概念
2012
不妊治療と選択
妊娠中絶に関する哲学的議論へのR.M.ヘアの批判と提案についての考察
アファーマティブ・アクションの正当化に関する一考察
正義の二原理にいたる推論の擁護
ロールズの正義の二原理とそれに至る過程は妥当か
「道徳」と「物語」
初期マルクス「疎外」論における論理構成の検討
2011
代理母制度における諸問題と親子
少年法~犯罪少年と被害者・被害者遺族の共生~
『善の研究』における「純粋経験」と実在
J.S.ミルによる功利原理の証明についての分析
2010
トマス・アクィナスの『神学大全』における神の知と人間の知について
責任の主体としての人間
2009
「総合的な学習の時間」による日本の教育の改革
児童売買春と性の自己決定
ポスト福祉国家のゆくえ
貧困と福祉(well-being)
「人生の意味」についての考察-Narrativeの視点から
2008
出生前診断をめぐる倫理的諸問題
サイバースペースのコミュニケーションにおける秩序維持について
日本の死刑制度~その存廃をめぐる諸問題~
内部告発の倫理的諸問題
持続可能な社会の可能性~環境保護と豊かさ~
アマルティア・センのケイパビリティ・アプローチ
利己主義と道徳性
2007
持続可能なエコシステムの構築(9月卒業)
ディープ・エコロジーと持続可能性
捕鯨に関する環境倫理学的研究
2006
延命治療をめぐる患者の自己決定権の批判的検討
報道機関の社会的責任と人権意識 --報道被害の原因と防止・救済について--
ジェンダーに関する倫理的諸問題についての考察
ドーピングからみたスポーツ倫理学
現代社会における音楽著作権の及ぶ範囲
J.S.ミルに関する一考察--『功利主義論』と『自由論』は対立するか--
2005
中絶胎児組織の利用をめぐる倫理的諸問題に関する考察
生殖補助医療における胚への道徳的配慮のあり方
民主主義国家における情報による公共性の実現
道徳的責任と道徳上の運
2004
出生前診断と選択的人工妊娠中絶
遺伝子組換え作物をめぐる倫理的問題点と予防原則
個人情報保護とプライバシー -住基ネットを中心に考える-
環境倫理学と環境的公正
デジタルディバイドの構造と倫理的課題 -webを媒介とした格差の作動原理-
自由と制度
2003
代理母出産を巡る問題~女性の手段化を防ぐために~
ヒト・クローンと倫理
摂食障害論におけるジェンダー概念の意義と限界
行為者・制度・社会
2001
シュレーダー=フレチェットの環境倫理
→前任校(三重大学)で指導した卒業論文のタイトルはこちら
○修士論文
2022
多様なニーズへの対応―ニーズの分析概念としてインターセクショナリティを用いることの意義について―
カントの徳理論における感情の役割とその位置づけ
2021
情報における疎外と監視資本主義
行為契約主義に対する原理契約主義の優位性――制約の正当化に着目して――
2020
J.バトラーにおけるジェンダー・カテゴリー再考
2019
ロールズ「正義論」は障害者を包摂するか―拡大された社会的協働の射程についての一考察―
2018
なぜ生殖は道徳の問題になるのか
2017
着床前診断の適用拡大に対する批判的考察
D.ブリンクの客観的功利主義とコーネル・リアリズムの関連
F.H.Bradleyの真理の理論の研究
2016
合理的利他主義の可能性-トマス・ネーゲルの『利他主義の可能性』と客観性-
プラグマティズムの倫理学
グローバルな貧困問題における援助義務論 ―Singerの効果的利他主義とPoggeの消極的義務―
2015
物語概念の倫理的可能性について
『人倫の形而上学』徳論に基づくカント倫理学の再構成
2014
アダム・スミスの道徳哲学と経済学の基礎としての同感原理
2013
動物倫理とそれにおける菜食主義の問題についての考察-菜食主義をどうあつかうべきなのか-
S.ブラックバーンの準実在論と表出主義
セン『正義のアイデア』とケイパビリティ・アプローチ
J.S.ミルの思想体系における道徳感情について-理想的性格特性と共感に基づく利他性の分析-
2012
分析的メタ倫理学に対するジョン・ロールズの批判
2010
キェルケゴールの著作活動から捉えた『死に至る病』の研究
『倫理学原理』におけるムーアの倫理学
アダム・スミス道徳哲学における「共感」概念と道徳判断
2009
環境プラグマティズムの理論と実践-B.G.ノートンの思想を中心に-
問題状況としての倫理的問題-アンソニー・ウェストンによるプラグマティズム的な問題解決法と死刑存廃問題
2008
倫理学における反省的均衡の方法
功利主義の実践的有効性
J.S.ミルの人間観とそれに基づく功利主義
ヘーゲル『法哲学』における「共同体の倫理」
2006
ペット動物の道徳的特性と飼主の責任
ロールズ正義論における「安定性」の地位
2005
教育と民主主義―ガットマンの理論を手がかりとして
2003
代理出産の倫理的課題―生殖補助医療としての代理出産の是非―
人体の資源化・商品化について倫理的にどう考えるか
組織の倫理的な意志決定―内部告発から見た倫理的意志決定の条件―
2002
開発倫理学の課題と展望
○博士論文
(課程博士論文)
2022西本優樹 企業倫理における企業の道徳的責任の問題―推論主義に基づく企業の道徳的行為者性の検討―
2021
小林知恵 S.ブラックバーンの準実在論と道徳の自然化
白水大吾 理念なき絶対観念論―F.H.Bradleyの形而上学についての試論―
2020 栗楨
芸術作品における道徳と美の関連性についての研究
2016 秋元由裕 初期ルカーチにおける内在と超越の問題——ハイデルベルク美学論稿研究序説——
2009 佐藤岳詩 R.M.ヘアの道徳哲学
2008 深水護 農業倫理と公共の利益
2007 増渕隆史 応答責任としての企業倫理-応答責任と公正を基礎とする企業倫理構築の試み-
(論文博士 主査)
2023 石川洋子 看護師の専門職倫理 ―ヘーゲル哲学における「知」と思考―
2016金光秀和 技術の倫理への問い―実践から理論的基盤の探究へ―
●参考:三重大学在任時指導卒業論文タイトル
2001
ネットワークに関する倫理問題を巡って
出生前診断と命の選択
コンピュータ・リテラシーの問題点
現代社会と摂食障害
公害と人権保護:水俣病を省みる
児童虐待と家族の変容
児童虐待に対する対応-児童相談所の取り組みを中心に
人工生殖技術と家族
2000
ダイオキシン汚染の実態及び政策課題
生殖医療における問題点
過労自殺の現状と改善策
人体商品化の実態
ロールズの『正義論』における「格差原理」についての論考
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